「予想」のいらない株式投資法 を読む

株を買うときは、未来を予想するな、過去の実績を見ろ。いい会社か調べて、長く持って利益を得ましょうー、複利効果は偉大なり―って本。

私みたいな長期投資をする人向けですな。

この本は、3年で株価が2倍になる会社(理想は10倍株)の探し方を書いている。この本を読んで、私が重要と思ったのは3点。

①過去5年間の当期純利益は黒字か?(順調に伸びていればGood、リーマンショック時も黒字ならVery Good)

②ROEが安定して高い水準か?安定して12%以上はほしい。

③株主資本比率は50%以上か?

まぁ、みんな既にある程度重視していると思うが、この本を読むと、なぜこれが重要か、理論的にもっと良く分かる。(筆者が元機関投資家なので、個人投資家に多い感覚的な内容ではなく、理論的な内容が多かった。)

この本の特徴は、ROEは12%以上欲しいと、明記しているところかな。3年で2倍とか10倍株を目指すなら、最低でも12%は欲しいんですって。

この本を読むと、ROEが大事だなってのは良く分かる。単純に高いだけではなく、会社の資産も増やしつつ、高いROEを維持していることが大事。(つまり、自己資本比率もしっかりと高い必要がある。)

細かい部分は割愛するが、だだROEを高くするだけなら、配当金で会社のお金をバラまくだけでもよい。(ROE=当期純利益/株主資本。株主資本が減れば、ROEは高くなる)

高いROEを求めるのは、毎年株主資本が複利効果を伴って増えることを期待しているから。株主資本を減らして、見かけ上ROEが高いだけの企業はお呼びじゃないの。

これまでROEは余り意識してなかった人や、単純に高いROEだけを気にしていた人は、読んでみる価値ありだと思います。

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