「サラリーマンで2億円を稼いだ【株式投資】勝利の方程式」を読んでみた

景気のいいタイトルですねー。私もサラリーマンのまま2億くらい稼ぎたいものです。
本書は、長期的な投資ではなく、短期投資?と言いますか、イベント投資についての本になります 。正直、中長期的な投資をモットーにしている自分としては、余り参考になるものは少なかったかも。本書は一貫して、細かく短期で儲けを出すことを念頭に置いています。よほど魅力的な株主優待と分配金がない限り、長期に保有は考えられていません。

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投資未経験だけど短期でバリバリ稼ぎたいと思っている人の入門書としては悪くないかと思います。「名前だけは聞いたことがある」と言ったような投資方法について勉強できましたし、文章として読みやすかったので、本としては悪くなかったですね。
本書の構成としては
・クロス取引
・IPO
・立会外分売
の3つについての説明と、この方法を使ってどう儲けるかについて
さらに追加して、
・筆者なりの会社四季報活用方法
・筆者の注目株
の、5章構成になっております。
まず、クロス取引についてですが、恥ずかしながら私全く知りませんでした。空売りの方法と似ているので、空売りの説明と合わせて、簡単な概要が説明されているのですが、こんな方法があったんですね。見かけ上現物取引を成立させたように見せて、株主優待だけけられるなんて。ちょっとズルいというか、なんだかグレーちっく。
IPOや立会外分売(証券取引所の取引時間外に大株主の株を分けて、株主数を増やす)についてもわかりやすく記載されています。IPOや立会外分売は、普通の取引と違って、証券会社から募集があり、それに当選しないと取引できません。本書では当選確率を上げる方法なども載っていて、簡単に実践できるものばかりなので、興味があればすぐに試せるのがいいですね。
四季報の活用方法については、特に目新しいものはなかったように思います。ただ、四季報に記載されているキーワードをインパクトの強い順に並べているのは面白かったですね。四季報作成している人にインタビューした結果、自分がこの会社はのびる!思った場合には「増配も」と記載するらしいですよ。私はてっきり「連続最高益」が一番インパクトの大きい記載だと思っていたのですが、これは上から5番目でした。予想外に低い。
最後の 章の筆者の注目株は16の銘柄について、筆者がなぜ注目しているのか一言コメントがついて記載されています。幅広いジャンルで選ばれているので、自分が全く興味を持っていなかった業種についても興味を持てたのがいいところ。
それにしても、最近の市場動向も中々難しいですね。アメリカの利上げについても、いつになるか分かりませんし、中国の2月の輸出入額も下がってますし、ECBの追加緩和は好感されましたがその後のマイナス金利の限界についての発言でまた雰囲気が変わったり、全くもって難しい。
ただ、日経平均は戻ってきて、チャートの形的にはいい形になった様子。このまま去年の水準まで戻ってくれれば、、、まぁ、難しいでしょう。
そろそろ四季報の発売日(3月14日)ですし、いい銘柄に探しに精を出すとします。

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