「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を読む

名著と聞いたので、読んでみる。ウォーレン・バフェットがどのように投資を行っているかを説明してくれる本。

バフェットと言えば長期投資。私は今まで、企業価値から、現在の株価が割安な銘柄を探し、適正な株価になるまで長期で待つ投資方法かと思っていたが、どうやら違うらしい。

大事なのは、この企業が長期、例えば10年後にどれだけ株価が上がるかを計算する事。今の株価が割安かどうかは、あまり関係ないね。(もちろん、株価ができるだけ安くなった時に買えとは言ってる。)

なので、バフェットは10年後もこれまで同様、安定して成長し続けていく企業を探して投資しろと言っている。すごく難しいこと言ってますよ。10年先の事なんて【普通】わかる訳ないんですから。

この【普通】ではない企業の事を本書では「消費者独占型企業」と呼んでいますね。

消費者独占型企業の例は、コカ・コーラ。

コカ・コーラは、世界的な地位を確立した商品。しかも製法は秘匿されている。自分が会社を興し、利益度外視で安い炭酸飲料を製造したとしても、コカ・コーラの牙城は崩せない。そんな10年先でも価値を失わない、しかもライバルの参入も難しいと思える事業・製品を持った企業を消費者独占型企業と言うのだそうです。

うーん、果たしてそんな企業があるのだろうか。どうやって探せばいいのでしょうか?

消費者独占型企業は、ライバルとなる会社が無く、製品・事業の価格競争が起こっていないので、ROEが高いのが特徴。(コカ・コーラはROEが30%以上あります。日本なんて、8%あればいいね!って言われるのに)

証券会社のサイトで、ROEでソートをかけ、過去10年間の業績(1株利益等)が安定して成長を続けている企業をピックアップ。ここまで絞り込んでから、事業内容をチェックして、長期の投資先として適切か考える感じかなぁ?

今の時代に、バフェットが言うような消費者独占型企業なんて残っているのか、そもそも日本にそんな会社が存在するのか。

見つかる気がしないが、探すだけ探してみましょうか。

示唆に富んでいるけど、冷静に考えると実践するのはすごく難しい、そんな内容の本でした。

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